この土日に台風が来るらしい。
今回の台風は本当に最悪なタイミングで。だって小中高では夏休みに入ってやっと落ち着いた土日だし、家族で旅行の計画を立ててたって人も多いはず。大学生はせっかくテストから解放されたのにまさかの台風直撃である。無慈悲。
あと、今回の台風は色々と「ヤバい」と言われている。
とはいえ実際毎回ヤバイヤバい言ってる割にそんな大したことなくね…?って思ってる人も少なくないと思う。
今回の台風は何がヤバいのかをまとめてみようと思う。
台風12号の基本情報
今回接近している台風は「台風12号」。熱帯低気圧から台風へと変わったのは7月25日未明。きっとこの時に広くニュースで予測進路も知られることになり、「うわ…週末直撃じゃん…」と落胆した人も多いはず。
以下、2018年7月28日午前1時現在の情報である。
名称…ジョンダリ(チョンダリ:Jongdari)
韓国語で「ヒバリ」を意味するらしい。
大きさ…(表現無し)
気象庁では台風の強風域の大きさに応じて「大きい」「非常に大きい」の2段階で台風の大きさを表す。今回は「大きい」の基準(半径500km以上)を満たしていないため、表現していない。
強さ…強い
気象庁では台風の最大風速に応じて「強い」「非常に強い」「猛烈な」の3段階で台風の強さを表す。
速度…35km/h
ちょっと遅めの自動車くらいの速度で進んでいる。
中心気圧…965hPa
風は気圧の高いところから低いところへ流れ込むので、気圧が低ければ低いほど周囲との気圧差が大きくなって風が強くなる。
最大瞬間風速…55m/s
1秒で50m走を走り終える速さ。時速に直すと198km。野球のボールより全然早い。
…という感じ。それではここからは台風12号の何がヤバいのかをリストアップしようと思う。
①進路がヤバい
一番目に付く、というか誰でもわかりやすいのが特徴的な進路。 なにこれ。進路に迷う学生みたいじゃん。
これは、まず一つ目はチベット高気圧が邪魔しているせい。
チベット高気圧は最近の猛暑の元凶で、かなり強い高気圧。台風の進路すら捻じ曲げてしまうほど。
最悪なのが、チベット高気圧も負けていないのでこの土日は普通に気温も高い。最悪。
もう一つの理由は、日本の南側に内向きの渦(寒冷渦)があること。これに台風が引き寄せられているから、東から攻めて来る形をとっている。
今回の台風はこの寒冷渦に引き寄せられて、そのまま北東に抜けたかったところをチベット高気圧に邪魔されてしまっているものだと考える。(予測なので正確な情報をキャッチしたら更新します。)
ちなみにこういう不思議な進路を取る台風は今回が初めてではなく、たまに発生している。
今までは数年に一度の現象だったものの、2016年の10号、2017年の5号、そして今回の2018年の12号と連続で発生している。なお、2016年の10号も今回と同じく寒冷渦に引き寄せられていた。
(出典:Wikipedia「複雑な動きをする台風」)
②警報がヤバい
今まで大雨警報とか暴風警報とかを必死に気象庁が出しても、割と軽視する人って多かったと思うのね。仕事が休みにならないのが良い例であり、悪い例。
そんな「警報ごときじゃ休まない人たち」のために気象庁が警報よりもランクが上の名称を作りました。それが「特別警報」。実は5年前に作られたんだってさ。
で、これが発表されたら「これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な状況」(by気象庁)とのことなので、発令された時点でラグナロクです。
そもそも進路が異常なうえ、西日本では少し前に大雨の被害があったばかり。充分に気を付けてください。
よほど用事が無い限りは家に引きこもるのがベター。良い機会だし、避難場所や集合場所も確認しておくとなお良し。
理由はこれだけだけど…
ヤバい理由。どうでしたでしょうか?
「え…?2つだけ…?」ってなった?いやいや、油断は絶対にしない方が良い。
あと、傘が壊れたとしてもその辺に捨てない事。暴風下では凶器に成り得る。看板が飛ばされて事故につながるケースはよく聞くと思うけど、傘や分厚いマンガ誌でも暴風に飛ばされればガラス窓くらい簡単に貫通する力を持ってしまう。それが人に当たったら大ケガにつながる事は間違いない。怖い。
朝のうちに植木鉢や飛ばされそうな物は全部固定しておくこと。関東地方は昼前から、東海地方は昼頃からはもう外に出ない方が良さそう。
命よりも大事な用事ってきっと無いと思うんだよね。
ニュースをよく見て、過信と油断はしないように。悲しいニュースはなるべく見たくないしね。
参考/参照元:気象庁(https://www.jma.go.jp/jma/index.html)
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